川崎タカオという名でイラストレーター&漫画家をやっております。メールは…t-kawa@big.or.jpホームページは下の「カテゴリ」を御覧下さい。


by tarbokawasaki

『遠い響き』単行本

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「本の時間」(毎日新聞社)で連載されていた「遠い響き」藤谷治・著)が単行本化されました。帯文〈空気を読むーその報いは絶望と孤独〉

地元にも近い多摩川の河川敷から始まる終末感溢れるオープニングから、どんどん予想外の展開になっていきます。暗闇に火を灯して周囲が見えてくるかのごとく、じょじに「語り部」の人となりと人間関係が明らかになっていきます。表紙からだけだとわからないかもしれませんが、どこかユーモラスでもあるのです。

ちなみにずっと挿絵をやらせてもらってたんですがこの装画は挿絵で描いたものです。表4のものも、カバーを取った部分のこの絵も。一体何が起きた…!?
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普段は主に人物中心のギャグ系?のイラストが多いんですが、この話しは人物・その他のキャラ以外に「風景」が重要になる場面も多く(小説ではそういうものが多いのかもしれませんが)、人物絵で誤摩化す…誤摩化すってのもなんですがそれが出来ない、これは風景でいかないと、という場面も多かったのです。しかも現実にありそうで無い風景。改めて風景中心で描いてる人を尊敬しましたねー。不安な中(楽しみもしつつ)描きましたが、それを気にいって頂き、装画にまで使って頂いたので感無量です。そういえば上のイラスト、実は掲載時では「新連載」って書かれた看板が飛んでたんですよ。それを許容してくれたのがすごいですね。上のは当然そこはカットしたナイス・トリミングになってますが。

「アックス」の僕の特集号の表紙を見てこの仕事をくれた担当のNさんの意見も大きかったです。もちろん藤谷さんの小説の、映像を喚起させる文章にも触発されて描けました。書店で見かけたらぜひ手にとってみて下さい。
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by tarbokawasaki | 2009-04-17 14:53 | ●イラスト仕事 | Comments(0)