川崎タカオという名でイラストレーター&漫画家をやっております。メールは…t-kawa@big.or.jpホームページは下の「カテゴリ」を御覧下さい。


by tarbokawasaki

日本映画最終戦争

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『バッド・ムービー・アミーゴスの日本映画最終戦争[邦画バブル死闘編]2007-2008年版』
柳下毅一郎&江戸木純 with クマちゃん著
洋泉社刊
本体1,600円+税
3月4日発売予定(地方は数日遅れます)


ついに発売されます。『映画秘宝』にて「日本映画縛り首」のタイトルで連載されてたものがやっと単行本になります。で、その装画をやらせてもらいました。表紙だけ観るとわかりづらいですがカバー全体を開くとこのようになっております。
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ちょっと眠たい画像ですが戦国絵巻風です。数々の邦画を斬りまくってます、本の内容も装画も。
ちなみに次号の『映画秘宝」から「日本映画縛り首」のイラストを担当させてもらいますんでそちらもぜひに!デザインは「サイゾー」のデザイナー時代からお世話になってるプリグラフィックスの川名潤さんです。



最近観て一番面白かったのが(ってほど観てないんですが…)、阿佐ヶ谷ロフトにて行われたイベント『第6回 松江哲明のあなたと飲みたい 』で観た『暴力人間』です。監督は『ノロイ』『グロテスク』の白石晃士。『グロテスク』も凄かったですが、僕的にはフェイク・ドキュメンタリーの作家として前からちょっと気になる監督でした。

この『暴力人間』は12年前に作られた自主映画でPFFで「こんな映像、人に見せちゃいけない」として一次予選落ちした作品らしいです。設定はある大学の映研のコンパである新入生2人が大暴れ。その2人の日常を追う、というフェイク・ドキュメンタリーなわけです。発想の元として『ありふれた事件』(ある殺し屋を追うフェイク・ドキュメンタリー)があったようですが、僕の中では越えましたよ『ありふれた事件』。

追ってるのは単なる大学生なんですがタイトル通りすぐに暴力をふるう野蛮さで、殺人まではいかないけどレイプはする。中学生のヤンキーのようなわがままな理不尽さと強引さで監督(白石晃士監督自身)も巻き込まれていく…でいて最後は暴力でしかコミュニケート出来ない人間像が浮かび上がってくる、まさかのグっと切ないラストなんで驚きました。自主映画特有の熱さなのか主人公2人が人に入れる蹴りがほんとにものすごくてしかも妙に上手い。蹴り慣れてる感じが。頭にも平気で蹴り入れるし。例えば長渕キックとか見た目ハデだけど痛そうではないじゃないすか。この2人の蹴りは時々膝曲げてそのまま垂直に叩き下ろしたり邪悪でしたね。暴力シーンの前後の緊張感もすごく、すでに今年ベスト10には入りましたまじで。まだ10本観てないですけど。

作品の規模とクオリティは必ずしも一致はしないでしょうし、大作だからこそ面白い、自主映画だからこそ面白い、あるいはその逆、もあると。やっぱりどんなジャンルも玉石混合あって色々観てかないとなぁと思った夜でした。良いもん観せてもらいました。なおかつ来月は白石晃士監督の新作『オカルト』も公開です。これがどうも僕が思うフェイク・ドキュメントの理想型なんじゃないか、と予告篇観た段階で思ってしまいものすごい楽しみです。漫画でこういうのやるとわざとらしくなるかなぁ…何か探っていきたいところです。
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by tarbokawasaki | 2009-02-20 00:24 | ●イラスト仕事 | Comments(0)